そして2016年は、ニューヨーク国際自動車ショーでリトラクタブルハードトップモデルのMX-5 RFを世界初公開したマツダ・ロードスター(MX-5)が「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」に輝きました。
新型MX-5 RFのお披露目を祝うような快挙ですが、「2015-2016日本カー・オブ・ザ・イヤー」も獲得しているロードスターの受賞ラッシュが続くのでしょうか。
公式サイトによると「今回のマツダの快挙は、ライトウェイト・スポーツという原点のコンセプトに帰ってスポーティなデザイン、優れたハンドリングを実現したMX-5ロードスターを世界が高く評価、支持した結果といえる。パフォーマンス、ヴァリュー、エモーションでの評価項目で2位のメルセデス・ベンツGLC、アウディA4に差をつけた」と、ドイツ勢2台を退けての快挙とレポートしています。
ほかの賞では、「ワールド・ラグジュアリー・カー」にBMW7シリーズ、「ワールド・パフォーマンス・カー」にアウディR8クーペ、「ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー」にマツダMX-5ロードスター、「ワールド・グリーン・カー」にトヨタMIRAIが輝いています。
ロードスターは大賞とデザイン部門の2冠となりましたが、1車種によるダブル受賞は、同賞創立以来初の快挙です。
先述したようにマツダは2008年にマツダ2/マツダ・デミオが、「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー賞」を受賞していますが、2014年には3ファイナリストに選ばれつつも受賞を逸していただけに喜びも大きいはず。
また、2016年の「ワールド・グリーン・カー賞」の3ファイナリストには、トヨタMIRAIのほか、シボレー・ヴォルト、トヨタ・プリウスが入っていました。北米では、カリフォルニア州でのZEV規制の強化で、ハイブリッド車が対象車から外れたこともあり、MIRAIへの期待が高いはず。トヨタもひと安心でしょうか。
なお、ホンダ・シビック・タイプRは、「ワールド・パフォーマンス・カー」の3ファイナリストに選ばれていましたが、アウディR8が受賞しています。
(塚田勝弘)