暖冬でしたね、今年は。関東以西、太平洋沿岸にお住まいの皆様は、雪山に行く用事のある方々以外、冬タイヤの出番は少なかったですね。
雪も少なかったけど、路面凍結でヒヤリとすることも稀。世の中、地球温暖化に向かってまっしぐら! だから、スタッドレスタイヤはどうでもいいや、なんて思っている、そこのあなた。昨今の異常気象は振れ幅が大きいのが特徴ですので、次の冬も油断は禁物です。
そんな暖冬は北海道にも及んでいましたが、スバルAWDオールラインナップ試乗会が行われた、新千歳モーターランドのモトクロスコースは、たっぷりの雪に恵まれ絶好のテスト日和でした。もともと、オフロードバイクが飛んだりはねたりするためのコースなだけに、自動車にはハードコンディションです。おまけに雪が積もっているのですから。
今更ながら言うまでもなく、北米をはじめ世界の広くで賞賛されるSUBARUブランドの根幹をなすのは、富士重工業独自のシンメトリカルAWD技術あってのものですが、最終的に路面と接しているのはタイヤです。その路面に合ったタイヤの選択がなくては、100%の力は発揮できません。
今回その路面、といってもアスファルトでなく雪ですが、コンタクトするのはBRIDGESTONEブリザック。そこで、降雪地帯14年連続売り上げNo.1、とくに職業運転手の方々の絶大なる支持は揺るぎないものです。札幌のタクシー装着率72%だとか。まさに国士無双です。
1988年にスタートしたブリザックは、同じ頃(1989年)に誕生した、スバルの屋台骨と言える初代レガシーとともに四半世紀を歩んできました。低重心、好バランス水平対向エンジン+四輪駆動の独自技術の進化。かたや、ブリザックの代名詞と言える、発砲ゴムの熟成。今回、例年の北海道としては、気温が高めで凍結路面も解け始めていました。まさに発砲ゴムの本領発揮です。
インプレッションの詳細は試乗記事に譲りますが、最新スバルAWDラインナップ+最新BRIDGESTONEブリザック史上最高性能VRXの走りを、とくとご覧あれ。
(文・撮影:前田 惠介)