6MTのみのWRX STIに搭載されているセンターデフ式、電磁クラッチを採用するDCCD(ドライバーズコントロールデフ)方式のシンメトリカルAWDは、最もスバルらしいスポーツ4WDの代表例といえるでしょう。
プラネタリーギヤ式センターデフを採用しているのはAT(CVT)系の「VTD-AWD」と同じですが、「DCCD」は前後基本トルク配分をよりリヤ寄りの「41:59」とし、前後重量配分がフロント寄り(重くなる)となるFFベースとのバランスが取られています。
センターデフに多板クラッチによる差動制限を組み合わせ、前後輪への駆動配分がされていますが、トルク配分を緻密に制御できる電磁式LSD(電磁ソレノイド)と、素早くしかもリニアな制御が可能なカムによる機械式LSDが組み合わせているのが特徴。