試乗車は、ガソリンターボを搭載したジャガーXE(2.5t Portfolio/ポートフォリオ)で、8ATとの組み合わせにより240ps/340Nmというアウトプットを得ているグレード。
なお、XEにはほかにも2.0Lガソリンターボ(200ps/320Nm)、3.0L V6スーパーチャージャー(340ps/450Nm)2.0Lディーゼルターボ(180ps/430Nm)というエンジンが設定されています。
同じクローズドコースに用意されていたジャガーFタイプと比べると、車両重量が1640kgと、ジャガーFタイプ(AWD)の1860kgよりも220kgも軽いこともあってフットワークが格段に軽快なだけでなく、FRであってもスノータイヤ(試乗車はピレリのWINTER SOTTOZERO3/225/45R18)を装着し、「スノー」モードに入れていれば難なく走れてしまいます。
コントロール性という意味では、FRのXEの方がFタイプ(4WD)よりも難しそうに思えました。
しかし、XEの方が格段に軽いので滑り出しても止まりやすく、しかもボディ全体だけでなく鼻先も軽く感じるうえに、良好な視界という感覚面の助けもあってXEの方が断然扱いやすい印象。
そこから走行モードを「ダイナミック」に変えて横滑り防止装置をオフにすれば、後輪が滑り出し横滑りも楽しめますが(もちろん、公道で試すべきものではなく)、こちらも軽いXEの方がより制御しやすい感じがしました。
FRのXEでスノータイヤを履き、スノーモードにして走れば十分に除雪路や圧雪路などの雪上(氷上)でも実用になるのはジャガーファンには朗報でしょう。
(文/塚田勝弘 写真/小林和久)
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