世界初48V電動過給採用のアウディSQ7がまもなくデビュー

アウディのSUV「Q7」シリーズにハイパフォーマンスな『S』モデルが登場です。

ドイツにて発表されたニューモデル「SQ7」は、アウディ初・世界初のテクノロジーを盛り込んでいるのがアピールポイント。市販車としては、もっともパワフルな435馬力のディーゼルエンジンを搭載しているのが特徴です。

Static photo, Colour: Sepang Blue

総排気量3956ccのV8ディーゼルはシーケンシャル過給のツインターボに加え、世界初の電動式コンプレッサーを備えています。この電動式コンプレッサー(EPC)はインタークーラーとエンジンの間に置かれ、最大70000rpmの高速回転により素早くエンジンに空気を送り込むことが可能。また、排気ポートは各気筒ごとに異なるターボチャージャーにつながるようデザインされ、排気バルブの開閉により2つのターボチャージャーを使い分けるという凝ったシステムです。

4.0 litre V8 TDI Biturbo engine electric powered compressor (EPC)

バンク角90度のV型エンジンは、バンク内側にターボチャージャーを配するドイツ系メーカーのトレンドとなるレイアウトを採用。さらにアウディのディーゼルエンジンとして初めて吸排気に2つのカムプロフィールを持つアウディバルブリフトシステムが採用されているのもニュース。こうしたテクノロジーにより、最高出力は320kW(435馬力)、最大トルクは900Nmとなり、0-100km/h加速は4.8秒を誇ります。

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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