自動運転を研究しているZMPは、実証実験で実際に使用している自動運転車開発プラットフォーム「RoboCar MiniVan」を市販する、と3月2日付けで発表しました。
「RoboCar MiniVan」は2月29日~3月11日に湘南ライフタウンで行われている自動運転体験サービスの実証実験で使用されています。
「RoboCar MiniVan」は、市販ハイブリッドミニバン・トヨタエスティマハイブリッドをベース車両としていますが、他車種にも搭載可能とのことです。
同車のシステム構成は、車載ネットワークCAN(Control Area Network)を介して、ベース車両に搭載されているセンサ情報を取得して、かつZMP独自のコントローラによって制御できる研究開発向けの実験プラットフォームになっています。
「RoboCar MiniVan」の特徴は次の5点です。
・ CAN情報取得が可能(速度、ステアリング、アクセル,ブレーキ,シフトポジションなど)
・ オプションでステレオカメラやレーザレンジセンサ等の外界センサなどを搭載可能
・ ステアリング、アクセル、ブレーキを制御可能
・ ZMP独自コントローラによりユーザプログラムを実行可能
・ 自動制御モードとマニュアルモードの切り替え可能
ZMPでは、コンピュータにより走る・曲がる・止まるといった走行制御が可能であるため、運転支援技術や、自動走行技術の研究開発に活用できるとしています。
(山内 博・画像:ZMP)