オトコ2人で新型ロードスターに乗って鹿児島から東京までツーリングしてみた。その2:1621キロ走って疲れ最少な訳は?

運転が楽しいクルマはロングドライブも気持ちいい。3日間を費やし1621キロ走った今回のドライブで得た最大の収穫はそれだった。ロードスターのような小さな車体のクルマは一般的には長距離移動が疲れやすいと言われるし、エンジンも最高出力131馬力と誇れるほどではない。スペックでいえば、ロングドライブは「運転も同乗も疲れる」と思われて当然だ。

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しかし現実には、特に激しく疲れることはなかった。もちろん長時間で長距離の移動だから疲れたことは疲れたのだけど、それがロードスターだから(もっとロングドライブに向いたクルマより)疲れたとは感じなかったのだ。

その理由のひとつが、運転が楽しかったこと。たとえば峠道を走る時など、新型ロードスターは抜群に楽しい。でもそれだけじゃなくてその楽しさの要素が高速道路や一般道を走る時でもしっかりと生きているのだ。

たとえば操縦性。曲がるときにステアリングを切ると、ドライバーが思った通りに素直に曲がるというのが新型ロードスターのいいところだ。それが一部の過激なスポーツカーのように速く走ったときだけ楽しいのではなく、ちょっと速いくらいのペースでもゆっくり走っても気持ちいいのが新型ロードスターのとてもいい部分。そんな楽しさが高速道路のちょっとしたカーブはもちろん車線変更でも、遅いペースで峠道を走っているときでも心地よく、長時間運転のストレスにならないからだと思う。

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この記事の著者

工藤貴宏 近影

工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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