新生GLEはエンジンを整理し、従来Mクラスにあった3.5LのV6直噴ガソリンがなくなり、3.0LのV6ディーゼルターボ、「Mercedes-AMG GLE 63 S 4MATIC」向けの5.5L V8直噴ツインターボという2つのみ。
試乗したのは、3.0LのV6ディーゼルターボの「BlueTEC」を搭載した「GLE 350 d 4MATIC Sports」で、ピエゾインジェクターを採用した最新のコモンレールシステムや電子制御式可変ターボチャージャーなどを搭載し、258ps/620Nmという分厚いトルクを発揮。
また、車名からも分かるように排出ガス対策は、尿素水溶液「アド・ブルー」を噴射して化学反応を発生させ、窒素酸化物(NOx)を大幅に削減する尿素SCRをディーゼル排出ガス処理システムが採用されています。
同システムは、コスト面が厳しく車両価格が割高になるのが難点ですが、メルセデス・ベンツでのSUVの中でも知名度の高かったMクラスからバトンを受け取った高級SUVという位置づけだけに、クリーンディーゼルモデルとAMG仕様のみというラインアップは思い切った戦略を採ったのでしょう。
なお、価格は「GLE 350 d 4MATIC」が868万円、写真の「GLE 350 d 4MATIC(本革仕様)」が929万円、「GLE 350 d 4MATIC Sports」が964万円、「Mercedes-AMG GLE 63 S 4MATIC」が1740万円となっています。
(文/塚田勝弘・写真/小林和久)