最新のマイナーチェンジで、洗練されたディテールになっていますが、アウディRS7スポーツバックのスタイリングで最大の見どころは、リヤのクォーターまわりではないでしょうか?
いかにも空力を重視したエレガントなリヤクォーターまわりの造形美は、ボディ全体の安定感にも大きく貢献している印象で、ユーザーが惚れるのはファストバックボディがよく分かる斜め後方のアングルかもしれません。
ボディサイズは全長5010×全幅1910×全高1425mmで、275/35R20というタイヤサイズを破綻なく履きこなすサイドビューも圧巻です。
フロントマスクは、先述したLEDヘッドライトなど最新の技術もあって本国での発表から約5年が経ったとは思えないほどモダンな雰囲気。
また、ボディパネルの「チリ合わせ」も当然ながら高精度で、まったく隙を感じさせません。
インテリアはカーボンのデコラティブパネルでスポーティな印象なのはもちろん、アルミニウムの(プレスラインの)美しさもアウディらしいハイクオリティを実感できる点で、フィニッシャーの仕上がり、センスの良さはほかのドイツ勢などの高級モデルとはひと味違う印象。
試乗車は、75万円のオプションカラー(マットエフェクト)、72万円のBang&Olufsenの「アドバンストサウンドシステム」、98万円の「ダイナミックパッケージプラス」からなる「スペシャルオプション(受注生産)」の装備により、2017万円というプライスになっていましたが、価格にふさわしい気品、存在感を放っていました。
(文/塚田勝弘・写真/小林和久)
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