南カリフォルニアの砂漠にこつぜんと現れるのはジャンクヤードではなく、れっきとした“モータートランスポート・ミュージアム”なのです。
かつて隆盛を誇ったアメリカのトラックブランド、MACKの愛好者たちが収集したクルマ、いやポンコツを集めたものです。
消滅した乗用車ブランドのパッカード、ナッシュなど数台もありますが、現在につづくブランド代表が1950年代のマツダ3輪トラックです。
どういうルートで海外に出たかは不明ですが、ちゃんと英語仕様プレートが貼ってあります。乾燥している気候なので、サビの塊のようですが、形は保っているのです。
ミュージアムとして、れっきとしたレストアショップを有し、かつて炭鉱労働者を運んだMACトラックが新品同様の異彩を放っていました。なぜ、ここを訪れたかといえば、クライスラーは2000年PTクルーザー試乗の目的地だったのです。そのPTクルーザーも、そろそろコレクターズアイテムになりつつあります。
(山口 京一)