トヨタ自動車が先頃、「もっといいクルマづくり」の一環で“つながる技術”への取組みを強化すると発表しました。
同社によると、現行のトヨタ・スマート・センター内に「TBDC(トヨタ・ビッグデータ・センター)」を設置、安全・安心な「つながる」サービスを提供するそうです。
DCM(データ・コミュニケーション・モジュール)の車載率を2017年以降の米国向けモデルから高め、その後米国以外にも対象地域を拡大していく計画で、DCMから収集したデータを今後の製品開発やアフターサービスに繋げていく構え。
TBDCでは高度なセキュリティ管理や徹底した個人情報保護体制のもと、膨大なデータ処理を行うことになります。
トヨタはIT技術を積極的に取り入れることで、クルマはこれまでに無い価値を提供し続けることができるとしており、“つながる化”を通じて、安心、安全で便利なモビリティライフを提供する構え。
自動運転機能を備えた“コネクテッド・カー”実現への地盤整備の一つと思われますが、便利さの追求と引き換えに、ハッキングなどによる重大な被害が増える可能性もあり、今回のトヨタの取組みは予想される懸念材料への先手対応の一つと言えそうです。