ベースの3シリーズが大型化している以上、M3も大きくなり、ましてM5は価格的にもサイズ的にも現実的でないとなると、少なくても2シリーズクーペあたりでMモデルがあればと思うのは(買えるかどうかは別にして思うだけなら)ファンなら当然でしょう。
5月から納車を開始すると発表されたBMW M2 クーペ。すでに予約注文の受付もスタートしています。
BMWによるとBMW M2 クーペは、1985年に登場した「初代BMW M3」と、1973年に誕生した「BMW 2002ターボ」の伝統を引き継ぐモデルという位置づけだそうで、これらに憧れた層はもちろん、知らない方でもサイズ的には手が出そうな最もコンパクトなBMW Mモデルとなっています。
パワートレーンは、370ps/465Nmの直列6気筒Mツインパワー・ターボエンジンと7速Mダブル・クラッチ・トランスミッションM DCT Drivelogicの組み合わせ。
BMW M2クーペ用に最適化されたトップリングを組み込んだピストンや、クランクシャフトのメイン・ベアリング、スパーク・プラグはBMW M4クーペとコンポーネントを共有し、高回転域での性能を向上、サーキットにおける最高のパフォーマンスを実現するとしています。
また、FRと約50:50の理想的な前後重量配分によるハンドリング性能はもちろん、ベースの2シリーズ クーペの通常モデルから前後のトレッドを拡大し、フェンダー・パネルを拡幅した専用ボディを採用するなど、力強い外観とともに高いコーナリング性能を実現するなど、Mモデルらしい要素がきっちり盛り込まれています。
さらに、高剛性とバネ下重量の軽量化を実現した専用サスペンションをはじめ、あらゆる走行状況下で最大限のトラクションを確保する「アクティブMディファレンシャル」などによりサーキットから日常の走行までフレキシブルに対応する技術も投入されているそう。
BMW M2クーペの気になる価格は770万円と、Mモデルは憧憬の的であることは間違いありませんが、コンパクトなMモデルなら手に入れたいと思っていた方は待望の登場といえるでしょう。
(塚田勝弘)