「Audi e-tron quattro concept」をおさらいすると、3つの電気モーターが搭載され、1つのモーターが前輪を駆動し、残り2つのモーターが後輪を駆動します。
パワーの合計は320kWで、短時間であればパワーブーストにより370kWの出力と800Nmを超えるトルクを誇り、スポーツカーに匹敵する動力性能を発揮。0-100kmを4.6秒で加速し、210km/hの最高速度を誇るというもの。航続可能距離は95kWhのバッテリー容量により、500km超となっています。
今回発表された「Audi h-tron quattro concept」は、100kWの一時的なブーストにより、最大110kWの出力を達成する高効率の燃料電池が組み合わされています。加速時には、一時的なバーストにより100kWが最大供給され、制動時にはもちろんエネルギーが回収。
システムトルクの550NmとアウディH-トロンクワトロにより約7秒で100km/hで、最高速度は200km/hに達するそうです。100km当たり1kgの水素を使用し、航続可能距離は最大600km超に達し、水素の充填は約4分で完了。
3つの水素タンクは、車室内や荷室の下に配置され、700バールの圧力により航続可能距離の最大600km超に必要な十分な水素を貯蔵することができます。
さらに同コンセプトカーは、レーダーセンサー、ビデオカメラ、超音波センサとレーザスキャナーによる、自動運転のために必要な装備が現時点で「全部のせ」といえる状態で搭載されています。自動運転のステージは、駐車時は高速道路を想定し、2017年のアウディA8で同技術を採用するそうです。
インパネは、湾曲されたディスプレイに加えて、2つのタッチディスプレイを配置。右側の大型ディスプレイは、メディアとナビゲーションのほか、駆動システムの動作状態も表示。
また、もう1つのディスプレイは、ジェスチャーコントロールが可能となっています。後席用のディスプレイを搭載するなど、インターフェイス、エンタメ系も充実しているなど、最新のコンセプトカーらしいモデルになっています。
(塚田勝弘)