全長が短くなっても新型BMW X1の居住性、積載性は大きく向上

90mmもホイールベースが短くなると気になるのは、前後席間の距離や後席フットスペースの広さなどですが、全高が高くなったことで開放感が増しているためか狭くなった印象はありません。

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むしろ後席スペースは拡大されているそうで(ニールームは最大66mm)、着座位置を前席は36mm、後席は64mm高くなり、アップライトなシートポジションとすることでショートホイールベース化による足元スペースへの影響を抑えている印象もあります。

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前席のシートサイズは、身長171cmの私にとっては不足ありませんが、後席は座面の前後長が短く、太もも裏のサポートが不足気味。ただし、後席はスライド機構が新たに加わり、6:4の分割式シートを状況に応じて前後に調整できるようになったのは、荷室の奥行きを調整できるなどの使い勝手も含めて朗報でしょう。

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そのラゲッジは、先代X1から85L拡大の505Lまで容量を増やしていて、後席の背もたれを前倒しすると最大で1550Lまで拡大できますから、先代X1で荷室の広さが物足りなかった人にはこちらも朗報といえそうです。

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さらに、後席のバックレストは荷室のスイッチ操作で容易に倒せるうえに、荷室フロア下にもアンダーボックス的なスペースが用意されていますから、積載性もかなり向上している印象です。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久、塚田勝弘)

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この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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