【CCOTY2015】将来のクルマ好きにも重宝される「S660」の登場こそ2015年の華!!

「S660」の最大のポイントは、その将来性です。

私事で恐縮ですが、大学生のとき自動車部に所属していました。当時の光景を振り返ると、「シビック タイプR(EK9)」や「インテグラ タイプR(DC2)」などの15年落ちのスポーツカーはバリバリの現役。そして、それは現在も変わりません。

ただ、今後これらの車種については弾数をはじめ、パーツの確保も難しくなるはず。かといって、手頃な国産スポーツカーは「トヨタ・86」「スバル・BRZ」が登場するまで、徐々に姿を消していった。若者がスポーツカーを楽しむ環境はこれから数年間厳しくなるのではないかと思っています。

そんな中で登場した「S660」。現在の価格は約200万円ですが、15年後には「86」と「BRZ」そして「ロードスター」と並んで、クルマを楽しみたい若者に重宝されるはず。しかも、現在の制度が続くなら維持費の安い軽自動車ということから文句の付けようはない。

クルマを楽しむことを文化として次世代に繋げようという動きがあるからこそ、今年の「S660」の登場は嬉しい限りです。なので、得点は最高点の10点を与えました。

スポーツカーを手掛けるメーカーには、今後その魅力をしっかりと伝える取り組みも期待しています。

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(今 総一郎)