インテリアでは高級感をプラスする方向
———インテリアについても教えてください。エクステリアとはテーマが異なっているようですね。
森:もともとがプレーンな造形なので、あまり派手なことはしていません。表面はメタル調と、2種類の木目調という3トーン展開です。これにメッキ調の華飾を組み合わせて、高級感を演出しています。
———やはり木目調は手堅い需要があるんですか?
小林:旧型でも3種類を設定していたのですが、ブラウンの木目調というのが売れていました。ちょっと未来的な感覚のインテリアだったので、落ち着いた雰囲気になるのが好まれていたようです。今回は黒木目を新たに設定しています。ブラウンの木目よりも若干若々しいイメージで設定したのですが、これがいちばんの売れ筋になっています。
森:シフトレバーの台座とカップホルダーにはLEDのイルミネーションを設定しました。そのほかシフトノブそのものも、本革とメッキとピアノブラックの組み合わせに交換できます。
———ノブが本革だと、シフトパターンがわからなくなっちゃいませんか?
森:はい。ですのでシフトパターンはノブではなく、ピアノブラックのパネルに刻んでいます。実用性を犠牲にはできませんので。
小林:モデリスタのフィロソフィは「あなたの『もっと』に応えたい」というものですが、ユーザーのレベルも上がり、「もっと」の期待値も上がってきています。これからも、その期待に応えられるものにしていきたいですね。
森:デザインするのもどんどん大変になってきていますが、がんばっていきたいと思います。
(インタビュー・まとめ:古庄 速人)