【自動車用語】無償修理? 「リコール」「サービスキャンペーン」って何?

保安基準を満たさない(可能性のある)問題を改善するのがリコールですが、リコール以外に自動車メーカーなどが実施する改善措置は存在します。

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それが「改善対策」と「サービスキャンペーン」です。

いずれも保安基準には規定されていない項目における改善措置となりますが、改善対策は安全の確保において問題がありそうな場合の対応で、サービスキャンペーンは商品性における対策を指しています。

後者は、「サービスキャンペーン」という言葉の響きから、あたかも宣伝活動の一環に思えるかもしれませんが、自動車用語ではメーカーなどが行なう不具合の対策ということなのです。

また、リコールについて、もし「面倒だから受けない。オーナーは悪くない」と考えているのであれば、それは間違いです。

所有者は、自分のクルマが保安基準に適合しているようにする義務があります。つまり、リコール対応を放置していることは、ユーザーの義務を放棄したことになるのです。

愛車がリコール対象になった場合、基本的にはオーナーの元に連絡があるはずですが、気になるようであれば、各メーカーや国土交通省のWEBサイトなどで情報を得ることもできます。

■国土交通省自動車局審査・リコール課 YouTube公式チャンネル

■国土交通省 自動車のリコール・不具合情報

なお、リコールを受けると、ドアを開けたところなどに、楕円に数字が書かれたステッカーが貼られることもありますが、これは改善措置を行なったという証で、国産車メーカーと輸入車メーカーによって、じつは事業者団体が異なっています。

(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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