ハンドリングもステアリングギアボックスのギア比が変更されたことで、キビキビとなりました。コーナリング時にステアリングを切り始めると、フロントは間髪入れず動き始めるため非常にシャープな印象を受けます。自分のハンドル操作に合わせて、リニアにクルマが動くので運転が上手くなったようにも感じます。
そして何より感じるのが静粛性の高さです。窓ガラスの厚みを増したり、吸音材の追加などが行われていますが、ハイブリッド車と同等の静粛性をXVのガソリン車も手に入れています。前期型ではややエンジン音の車内の進入が目立ちましたが、この点は見事に改善されており車内の会話や音楽の明瞭度はグッと向上し、質感の向上に繋がっています。
XVハイブリッドオーナーが大幅改良されたXVガソリン車に乗ると、ハイブリッド車との実力差が大きく縮まったと実感できるはずです。しかし現在エクステリアやインテリアを除けばアップデートはガソリン車が中心。次に行われるハイブリッド車のアップデートの期待が大きくなったとも言えるでしょう。
車両本体価格はガソリン車が228万9600円〜259万2000円、ハイブリッド車は257万400円〜286万2000円です。
(萩原文博)