さて、試乗車のクリーンディーゼルエンジン「TZ-G」の価格は513万3927円ですが、有償色のホワイトパールクリスタルシャイン(3万2400円)、マルチテレインセレクト+クルーズコントロール+電動リヤデフロック(11万8800円)、プリクラッシュセーフティ+レーダークルーズコントロール(15万1200円)、チルト&電動スライドムーンルーフ(10万8000円)、クールボックス(5万9400円)、T-Connect SDナビ+マルチテレインモニター+NAVI・AV&リヤ電子制御エアサスペンション(58万4280円!)といった「全部のせ」? のオプション満載状態。
総額113万4000円ものオプションが加算され、626万7927円というオプション込み価格は立派な高級SUVといえるものです。
デビューから6年も経っていますから、クロカン系でマッド&スノーというタイヤ(ミシュラン・ラティチュード)も考えると、乗り心地の洗練度や静粛性は妥当なところ。最新モデルの基準からはやや劣る面もありますが、それでも上質といえる快適性は確保されています。
また、内装の仕立ても少し古い感じもしますが、デビューを考えれば納得できるはずで、トヨタらしい隙のない仕上がりになっていますし、手動、電動を問わずサードシートの格納のしやすさなど、荷室の使い勝手もよく考えられていますし、ガラスハッチなど狭い場所での積載性なども考慮されています。
カラーや素材、デザインなどは好みが分かれるところですが、個人的にはデビューから年数が経っている古参モデルとはいえ、価格(とくにフルオプション状態だと)に見合うかは正直厳しいかなと感じました。
(文/塚田勝弘 写真/小林和久)
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