フォード・クーガの俊敏な走りは大きな魅力

今回の改良では、新たに「タイタニアム」に60psアップとなる2.0Lの「EcoBoost」エンジンを搭載。

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一方の「トレンド」には、従来の1.6Lエンジンと同じ出力(182ps)を確保した、ダウンサイジングエンジンの1.5L「EcoBoost」が搭載されたほか、アイドリングストップ機能も追加され、燃費は約34%改善されています。

気になる走りですが、変更前と同じ正確なハンドリングによるライントレース性の高さは健在で、「意のままにクルマをコントロールする」という点では同クラスSUVの中でも群を抜いています。

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プラットフォームはビッグマイナーチェンジ前のフォーカスですが、ベースとなるフォーカスの、高い完成度を裏書きするかのような出来映えで、SUVでも走りを楽しみたい人には見逃せない選択肢になっています。

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フォーカスが乗り心地、静粛性を向上させたこともあり、新型フォーカスと乗り比べると音・振動面でやや粗さ(とくにタイヤのパターンノイズ)も感じられますが、気になるほどではありません。

今回、「タイタニアム」が排気量と出力をアップしたことで、ロングドライブの機会が多く、ちょっとパワフルなモデルが欲しかった人にも朗報。

242ps/345Nmというスペックに加えて、燃費も従来の1.6Lから約5%向上していますからアップサイジングによる燃費悪化も心配することはないでしょう。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久、塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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