クラシック音楽大国であるドイツのミュンヘンに本社を置くBMWグループという縁もあって、ドイツと日本の文化的交流の一環としてミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団の来日コンサートを2007年よりサポートし、今年で4度目の協賛を行っています。
「523d MAESTRO」は、「限定車名の由来となった格式高いタキシードを纏った指揮者(MAESTRO)を連想させるブラック・サファイアの外装色に、洗練された表情を強調するアダプティブLEDヘッドライト、繊細なアクセント音を奏でる管楽器を連想させるというアルミニウム・ラインなどを採用」としています。
上記はBMWの巧みな表現ですが、堂々たるフロントマスクの5シリーズにこうした渋い黒を合わせれば格式の高さは伝わってきます。
インテリアは「BMW Individual」プログラムの特別装備品が採用されています。シートには、南ドイツで飼育された大型牛から採れる面積の大きい上質な牛革を使用し、天然に近い状態の柔らかさとしなやかさ、通気性の良さが特徴の「BMW Individualエクステンド・レザー・メリノ」を用意。
内装色は、イタリア・トスカーナ地方の褐色土からインスピレーションを受けたという「アマロ・ブラウン」で、ヴィンテージのバイオリンのように深みのある色合いと不規則な木目が特徴だという「BMW Individualファイン・ウッド・シカモア・レッド・ブラウン・ダーク・インテリア・トリム」が組み合わされています。
「マエストロ」を名乗るだけにオーディオもこだわっていて、最大出力600Wを誇る16個の高性能スピーカーを備えた「harman/kardonサラウンド・サウンド・システム」を搭載。
装備面も限定車らしく充実しています。ボタンひとつで自動的にトランクを開閉できるオートマチック・トランク・リッド・オペレーション、前後ドアを閉める際に電動でゆっくりと閉めるソフト・クローズ・ドア、運転席と助手席のシートを適温に温めるフロント・シート・ヒーターなどを用意。
安全面では、「衝突回避・被害軽減ブレーキ」や車間距離を維持しながら自動的に速度制御を行うことが可能な「アクティブ・クルーズ・コントロール」を「ドライビング・アシスト・プラス」が標準で、さらに左右後方の車両や追い越し車線を急接近してくる車両をドライバーに警告する「レーン・チェンジ・ウォーニング」などが追加されています。
モデル名からも分かるように、エンジンは184ps/380Nmの2.0L直列4気筒ディーゼルターボで、8速ATとの組み合わせ。価格は798万円です。
(塚田勝弘)