現行セレナには、エマージェンシーブレーキやLDW(車線逸脱警報)といった安全装備を標準化し、「アラウンドビューモニター(MOD[移動物検知]機能付)」や「踏み間違い衝突防止アシスト」も設定されています。
セレナの「エマージェンシーブレーキ」は、フロントカメラで前方の車両や歩行者を検知し、衝突の可能性が高まるとメーター内の警告灯やブザーによりドライバーに回避操作を促すシステム。
約10~80km/hの範囲で作動し、約30km/h以下で衝突回避の能力があります。なお、停止している車両や歩行者に対しては約60km/h以上では作動しません。「LDW」は、フロントカメラによりレーンマーカーを検知し、走行車線から逸脱しそうな場合、メーター内の警告灯とブザーで注意を喚起するシステムで、ブレーキやステアリングのアシストなどによる車線維持機能は用意されていません。
「アラウンドビューモニター(MOD[移動物検知]機能付)」は、クルマを上空から見下ろしているかのような映像により、直感的に周囲の状況を把握できるシステムです。
これらの装備より、自動車アセスメント(JNCAP)予防安全性能評価の最高評価となる「先進安全車プラス(ASV+)」獲得に寄与。
なお、日産車での「先進安全車プラス(ASV+)」の獲得は、平成26年度評価における「スカイライン」、「エクストレイル」、「ノート」に続く4車種目です。
現行セレナは日産の人気車種であり、第三者機関による高い安全性への評価は歓迎したいものの、セカンドシート中央席のヘッドレストの装備(現行型はなし)など、肝心な点も忘れて欲しくないものです。
(塚田勝弘)
【関連記事】
■2種類ある日産の「エマージェンシーブレーキ」の方式は?
https://clicccar.com/2015/06/24/313068/