これが本当にトヨタ!? “重いコンダラ”な雰囲気も漂う、スポ根ムービーがおもしろい

そして必死のおもいで筋トレしたアクアがどう生まれ変わったかは、こちらをご覧ください。

凝ってるなーと思ったのは、冒頭に登場するチューニングカー。

最終型セリカ…というのはまあいいとして、色が紺なんです。紺の最終型セリカでピンと来た人はかなりのクルマ好きでしょうね。

実は紺というのは通常のカタログモデルにはない色。「セリカTRD スポーツM」という限定発売スペシャルモデルの専用色だったのです。

この「セリカTRD スポーツM」は排気系のモデファイで10psアップのエンジンを積んだりスポーツサスペンションを組んでいたほか、なんと車体はスポットが増し打ちされた剛性アップボディだったんです。

そんな“筋トレ済仕様”でありながらディーラーで販売された、いわば「G’s」の先輩格なんですね。そんな先輩をさらっと登場させるあたりなんかも、実は見逃せない部分なのです。きっと映像を見たうちの9割5分以上の人にはわからないであろう、ちょっとしたこだわりですね(笑)

えっ、スポ根っていうのは汗臭い根性ドラマであって、モテるのが目的なのはスポ根なんかじゃない!?

そんなクレームは受け付けません。だってこのムービーは、「スポ根(スポーツ根性もの)」と「スポコン(スポーツコンパクト)」を掛けているんですから(たぶん)。

G's01

(工藤貴宏)

この記事の著者

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工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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