高速域ではエンジンの出番が多く、ストップ&ゴーの多い街中をはじめ、中・低速域までがハイブリッドの美味しい領域と考えると、速度域が高い欧州では日本よりもそのプレゼンスが低いというのも理解できます。
しかし、充電可能なプラグインハイブリッドにすれば、重量の嵩むSUVでもEV走行やハイブリッド走行がある程度可能で、バッテリーなどの搭載位置も背の高いSUVですからセダンやワゴンよりも自由度が高そう。
さて、BMWの4WDシステム「xDrive」とサブブランドの「BMW i8」に初搭載されたプラグインハイブリッド技術を組み合わせ、BMWならではの走りと高い環境性能の両立を実現しているのが自慢です。
ハイブリッドシステムは、2.0Lの直列4気筒BMWツインパワーターボエンジンに、8ATと一体化された電気モーターとの組み合わせ。システムの最高出力は230kW(313ps)、最大トルクは450Nmに達し、モーターのみでも「MAX eDrive」モードにすると120km/に達し、最長距離約31kmまでEV走行が可能。
バッテリーはリチウムイオンで、EV専用充電コンセント(車両に付属の普通充電ケーブルを利用)、または「BMW iウォールボックス・ピュア」から充電(200V/15A)することが可能で、3時間半から4時間で満充電となります。
直列6気筒ディーゼルターボ仕様は、258ps/560Nmというスペックで、車両重量もプラグインハイブリッド仕様よりも約170kgも軽いですから、出だしのトルク感や中間加速でもディーゼルに分がありそう。それでもハイブリッドシステムの313ps/450Nmはいざという時のパワフルな加速をもたらしてくれそうです。