価格は1175万円で、従来型のクアトロポルテSの1310万円(3.0L V6ツインターボ/410ps)より身近になったこのグレードは、ショーファーカーとしても選択できる位置づけとのことで、9月下旬よりデリバリーが開始されます。
330ps版の新型エンジンは、最大トルク500Nm/1600rpm-4500 rpmを発生し、低速域から分厚いトルクにより十分な発進加速性能を確保。
エンジンのダウンサイジングをはじめ、排出ガス低減や燃費向上に効果のあるスタート&ストップ機能の標準装備により、およそ50年を誇るクアトロポルテ歴代モデルの中でも最高の10.2km/Lの燃料消費率と、212g/kmのCO2低排出量を達成しています。
0-100 km/h加速タイムは5.6秒、最高速度は266km/hに達し、エントリーモデルでもクアトロポルテに期待するスポーツ性はもちろん、プレミアム性やデザイン性はしっかりと確保されているのもフラッグシップモデルだけに当然といえるかもしれません。
なお、マセラティによって設計されたこのエンジンは、ほかのクアトロポルテ各レンジと同様、マセラティ専用にマラネロのフェラーリ工場で製造されています。
装備では、「ブラインド・スポット・アラート」や「ハーマン・カードン・サウンド・システム」などが新たに搭載され、ホイールは19インチの「ポセイドン・ホイール」を標準装備。
今回の新しいクアトロポルテの登場により、最高出力530psを誇るV8エンジン「クアトロポルテGT S」、410psを発生するV6エンジンの「クアトロポルテS」、AWDの「クアトロポルテS Q4」と、今回追加となった330psの「クアトロポルテ」の4モデルというラインナップになっています。
(塚田勝弘)