1955年のレースでスタート時刻の「4時17分」を表すゼッケンナンバー「417」の300SLは、11時間29分21秒というタイムで総合5位、生産型スポーツカークラスで優勝。さらに、ほかの300SLも2位、3位と続き、1-2-3フィニッシュを飾っています。
「SL350 Mille Miglia 417」の車名からも分かるように、ベースは3.5L V6直噴エンジンを積むSL350で、ブラックを基調とした内・外装にレッドとカーボンのアクセントを組み合わせた鮮やかな仕様。
ボディカラーは、designoマグノナイトブラック(マット)とマグネタイトブラック (メタリック)の2色を用意。
前後のスポイラーリップをはじめ、AMGマルチスポークアルミホイールのリムエッジ部やブレーキ・キャリパーにレッドのアクセントが施されるほか、トランクリッドスポイラーリップにはマットカーボンが採用されています。
さらに、特別な限定車らしく「MILLE MIGLIA 417」のエンブレムがサイドにあしらわれています。
先述したようにインテリアはブラックで、カーボンマットのインテリアトリムに加えて、シートとステアリングに専用となるカーボンパターンエンボス加工を用意。シートステッチやセンターコンソール、ステアリングのグリップ部などにクラシックレッドのアクセントを配置。
ほかにも、ヘッドレストに「SL MILLE MIGLIA 417」、フロアマットには「1000 MIGLIA」の刺繍も施されています。
メルセデス・ベンツSLは、1952年に発表されたガルウィングモデルの「300 SL」の流れを汲む同ブランドの最高級ロードスターですが、今回の限定車は「ミッレミリア」の勇姿に想いをはせるメルセデスの愛好家に似合いそう。
「SL350 Mille Miglia 417」の価格は、1320万円です。
■メルセデス・ベンツSLがマイナーチェンジで得たものと、終えたものとは?
https://clicccar.com/2015/08/21/322917/
(塚田勝弘)