デミオ
2014年、活況のコンパクトカーの領域にマツダが送り込んだのが「デミオ」です。
コンパクトなボディながら躍動的なデザインを纏ったルックスの存在感は随一。上品な雰囲気を醸し出すオフホワイトの内装や、ドライブに関する情報を投影するヘッドアップディスプレイなど、これまでのコンパクトカーの常識を越えた質感を備えていたことで大ヒットとなりました。
もちろん、走行性能も高く、初採用の1.5L直列4気筒ディーゼルターボは低速域からしっかりとトルクを発揮しながらも30.0km/Lに迫る低燃費性能も誇ります。また、シフトフィールを徹底的につくり込んだマニュアルトランスミッションを用意し、小柄なボディを思いのまま軽快に走らせることもできます。
現在、特別仕様車「Mid Century」を販売中。真っ赤なシートをはじめ、インテリアの随所にレッドを採り入れた大人の華やかさが漂う空間に目を奪われます。
CX-3
マツダの新世代商品の第5弾、SUVでは2作目となるのが「CX-3」です。
ただ、SUVとはいえ、ボディサイズが4245×1765×1550mmとコンパクトなのがポイント。ペダルレイアウトや視界にまでこだわったドライビングポジションだけでなく、後席と荷室にまで配慮した見事なパッケージの持ち主であり、取り回しの良さや機械式立体駐車場への入庫など、抜群の使いやすさを披露します。
しかも、流麗なボディラインとボディ下部をプロテクターでグルリと囲んだことでタフさも演出したデザインは所有する満足感もあるはずです。
ちなみに、パワートレーンはコンパクトカーの「デミオ」と共通。しかし、ディーゼルエンジン特有のノイズを低減するのに役立つ“ナチュラル・サウンド・スムーザー”を一部グレードに採用。仕立ての良いインテリアと相まって、上質なドライブを楽しませてくれます。
アテンザ
マツダのフラッグシップモデルである「アテンザ」。デビューは2012年11月ですが、昨年11月に大幅なアップデートを実施しました。
外観では、新デザインのフロントグリルやLEDシグネチャーウィングの採用により、精悍さを強調。さらに、最も変わったのがインテリアです。
インストルメントパネルやセンターコンソールの造形を刷新したほか、「デミオ」で搭載し人気を集めた先進装備の数々も搭載。改良前はもちろん後発モデルと比べても、その質感の差は歴然です。
また、乗り心地の向上にも注目。新構造の前後タンパーやフロントロアアームのブッシュ形状を最適化、シートも高振動吸収ウレタンを採用したことで、荒れた路面での騒音は約10%低減しているとのことです。
ロードスター
1989年の初代モデルから“ライトウェイトスポーツ”のコンセプトを貫く「ロードスター」。今年6月に、その最新作が登場しました。
先代比100kgの減量やスポーツカーとして理想的なドライビングポジションを実現したなどトピックは多いですが、いざ運転すると、そんな理屈抜きで走りに没頭できる面白さにあふれています。
搭載されるエンジンは1.5L直列4気筒。パワーが物足りないという声もありますが、街中を爽快に運転する分には必要十分なレベル。クルマの挙動を把握しやすい足回りと相まって、誰でも安心してスポーツドライブを楽しめます。
(今 総一郎)