6月20、21日にタイのブリーラム市にあるチャン・インターナショナル・サーキットで開催されたSUPER GT第3戦『BURIRAM SUPER GT RACE』。前戦の富士に引き続き、いやそれ以上に、このタイでは大きくポジションアップSUBARU BRZ GT300。
予選日のフリー走行では、前戦の富士でオーバーステア傾向が顕著であったセッティングを修正して臨みますが、今度はアンダーステア傾向が強く出来すぎてしまいます。予選Q1に向けて修正すると今度は再びオーバー傾向。しかしQ1を担当した山内英輝選手は必死に、そして慎重にドライブをし、1分35秒524というタイムでQ2進出を決めます。
続く予選Q2。井口卓人選手も、このオーバーステアに苦しみ予選中盤ではスピンを喫してしまいます。しかしその後が凄かった。すぐにアタックを再開した井口選手は、あきらめることなくアタックを続け、最終的に1分35秒840というタイムで11番手のグリッドを確保しました。
決勝日の午前中に行われたフリー走行では、セッティングの問題は解消されたのか、予選タイムよりも速い1分35秒203というタイムを叩き出します。通常、決勝日のフリー走行では、決勝に向けたセッティングの確認などがメインとなるため、フルアタックをするようなことは無いのですが、この状況でのこのタイムは、決勝レースへの期待が大きく膨らみます。
グリッドに並んだマシンを前にした井口選手の表情を見ても解かるとおり、この時点でチームは、何かを掴んだといえるでしょう。