歳をとると涙もろくなるような気がしますが、なんでもかんでもすぐにジーンと来ているようだと、安っぽい人間のようでなんか悔しい。そうカンタンに「感動しました」とかいいませんよ、僕は。
それにね、私はそこそこ映画通なので「泣ける=高評価」というわけでもないことはわかっています。それでも小さい娘がいる私に、これはキツい。娘の誕生からはじまる父と娘のかかわりを、自動車を軸にクロニクルとして展開するショートムービーです。「ああ、自分にもこんな時が来るのかな」と思うとジーンときちゃいます。
しかし、トヨタの最近のこの手のショートムービーは質が高いものが多い。この動画は、父親からの視点でストーリーがつづいたあとに、同じ場面を娘からの視点で描いているところがユニークなんですが、その手法がテーマとぴったりで、じつに上手い。
でもね、途中で思ったんですよ。「オッ○イと同じ柔らかさ」で有名になった『【TOYOTA NEXT ONE】WEBムービー「THE WORLD IS ONE(日本)」篇』の動画なんかは、“クルマの楽しさ”、“クルマがある生活の魅力”を伝える内容だったのに対して、この動画はそうでもない。じゃあなんなの? と、なんか、ただジーンとさせられるだけじゃ納得がいかないわけですよ。「これじゃ、ただクルマをダシにしただけの、いかにもな“感動してくださいムービー”じゃん」と。
ところが、ちゃんとつながってたんですね。この父娘のストーリー、最後はどう締めくくられるのでしょうか? 動画は次のページでどうぞ。