速さだけでいえば2ペダルという時代ですが、あくまでドライバーズカーとして6速MTをラインナップするシビックタイプR 。その変速比幅は4.9というタイトなもので、LSDも標準装備となっています。
●シビックタイプR 6速 変速比
1速:3.625
2速:2.115
3速:1.529
4速:1.125
5速:0.911
6速:0.734
後退:3.757
最終減速比:3.842
ちなみに、専用の6速MTを与えられた他モデルの変速比幅の例を挙げると、ホンダS660で5.2、新型マツダ・ロードスターでも5.1、トヨタ86では6.1となっています。
馬力が控えめなモデルでは比較的クロスしたギヤ比を求める傾向にありますが、310馬力のシビックタイプRがそれよりもタイトな変速比幅としているのは、限界走行を最優先したギヤ比となっていることが想像できるのです。
その答えは、FF最速という最高速にありました。6速は巡航ギアではありません。最高出力を発生する6500rpmまで回すことができる変速比に設定され、そのときのスピードは270km/hに達するというのです。