ライバルたちは給油のタイミングでピットインすることを余儀なくされますが、レーシングスピードでもリッターあたり7km以上走るという好燃費のため、給油は1回で充分。ライバルと周回差が開いてしまう前に規定ピット回数を減らしておくという、クリーンディーゼルSKYAKTIV-Dを搭載したデミオXDならではの作戦です。
軽量化を軸に開発が進んだ「 DXLアラゴスタNOPROデミオSKY-D」は、少し増した速さもあって、ライバルたちが1回目のピットインを始める頃に一時は4位まで順位を上げていきます。開幕戦では想像もできなかった順位です。
その後、ドライバーチェンジで野上達也選手がドライブを始めると6位まで順位を落としますが、ライバルはもう一回ピットインをしなくてはなりません。
途中セーフティーカー導入で差が縮まる局面もあるなどで、ライバルが2回目のピットインをする頃には順位をひとつ上げて5位を走り、このままゴールか?と思わせる頃、なんとクラス3位を走行する19番BRP★J’SRACING フィットがリタイア。7台出走中クラス4位でチェッカーを受けました。
ラップタイムが向上しても変わらずの好燃費で着々と順位を上げていくTeam NOPROのクリーンディーゼルSKYACTIV-D搭載エコカー「 DXLアラゴスタNOPROデミオSKY-D」。
次戦は富士スピードウェイでの8時間耐久レースとなります。長丁場では、あの超ロングラン作戦が登場するのか?そしてもっと開発が進んで速くなっているのか?今後も要注目です!
(写真・文:松永和浩)