今回取り上げるポルシェ・マカンは、「最安のポルシェ」でありながら触れると、最近のポルシェらしくソツのない仕上がり。
かつてのFR系ポルシェ、924や928などを思い起こす人もいるかもしれませんし、「ベイビー・カイエンね」と思われる方もいるかもしれません。
今回借り出したポルシェ・マカンSは、全長4680☓全幅1925☓全高1625mmで、全幅はカイエン(全長4855☓全幅1940☓全高1700mm)から15mm狭くなっているだけで、ベイビーというほど小さくありません。
それでも短めの全長と低めの全高により、「ワイド&ロー」のディメンションは存在感十分。
カイエンがSUVらしい堂々としたフォルムをまとっているのに対し、ル・マン24時間で活躍したポルシェ917を彷彿とさせるフロントマスクや、918スパイダーにインスパイアされたというサイドブレードのデザインなど、マカンはスポーツカー的な要素が盛り込まれています。
試乗記は別の記事でご紹介しますが、乗ってもカイエンよりもスポーツカー的な雰囲気が感じられます。
納車待ちは1年、世界で3人に1人が初めてのポルシェとしてマカンを購入するなど、世界的に人気を集めているのも納得です。
(文/塚田勝弘・写真/小林和久)