発売予定は秋頃ですが、一部にはデミオがエントリーするクラスではライバル(Vitz/Fit等)が装着しているタイヤサイズ(Vitz:205/45R17 )に対して(185/60 R16)が不利という声も有る様です。カタログに1サイズ大きなものをオプションとして「設定だけでもしてくれ」と会場で詰め寄るユーザーも居ました。(注:参加型モータースポーツでは、タイヤはメーカーの純正指定サイズより大きな(=幅の広い)ものは殆ど使用出来ません)
また、現状タイヤメーカーから、該当サイズのハイグリップタイヤが販売されていません。
しかし、商品開発担当の方が「社内の基準」に合わないので大きなサイズを設定出来ないという説明をされました。タイヤメーカーには同サイズの設定(/開発)の要請をされたそうです。
…で、その越えられない社内基準って何だ?と云う訳で、改めてお話を伺いました。
今回のタイヤサイズの件、デミオのタイヤハウス内で大きく(=太く)なったタイヤが動いた時に接触するとバーストする可能性があるのでメーカーとして当然NG。ディーラーで買える商品でモータースポーツベースだからこそ可動域は広く=タイヤハウスのクリアランス(隙間)は広くとられていました。
通常その設定の判定会議は1回で終わります。接触する=NGですが、これを工夫を加えて5,6回繰り返されたそうです。結果、社内のクリアランス基準を下げても難しいとの判定で1サイズ大きなタイヤの装着はオプションを含め見送られたそうです。
ちなみみにコチラに付いているスポイラーやサイドステップ等の外装はすべてオプション扱いになりそうとの事。タイヤ/ホイールも同様に15インチ(185/65R15 )のタイヤとアルミホイルが付く見込みです。この辺は交換するユーザーが多いので、使う人の懐に優しい仕様で販売される様です。内装他も標準車と同じ。通常の快適装備は残されますので、普段使いも可能です。(一般的に競技ではカタログ最低重量を下回る事は出来ない事が多いので、エアコンを取り外すメリットは少ない)なんと、企画担当者の方もオーダー予定との事でした。
そんな関係者の熱い気持ちで送り出される「デミオ モータースポーツ コンセプト」モータースポーツを楽しむ人は検討の価値が有りそうです。
(川崎BASE)