米調査会社オートデータが先頃発表した3月の米国新車販売台数は前年同月比+0.6%増となる154.6万台と、3月としては2005年以来10年ぶりの高水準となっています。
首位のGMが25万台(前年同月比-2.4%)、2位のフォードが23.5万台(同-3.5%)と伸び悩む中、3位のトヨタは22.6万台(同+4.9%)と販売を伸ばしている状況。
1〜3月の累計販売でも首位のGMが68.4万台、2位のフォードが59.2万台なのに対して、3位のトヨタは57.6万台(+10.5%)と、2位との差を1.6万台にまで詰める勢いで伸びており、市場シェアも昨年の13.9%から14.6%へと大きく上昇しました。
その他上位10位内では、4位のクライスラー(FCA)を挟んで日産が5位、6位がホンダ、7位と8位の韓国勢を挟んで9位がスバル、10位がマツダの順となっています。
ランキング 3月度 2015年累積
5位 日産 145,085(-2.7) 367,628(3.6)
6位 ホンダ 126,293(-5.3) 333,943(2.6)
7位 現代 75,019(12.0) 172,029(7.5)
8位 KIA 58,771(7.3) 141,100(6.1)
9位 スバル 49,111(10.4) 131,281(16.8)
10位 マツダ 32,123(-8.0) 78,044(±0)
※単位は台 ( )内数値は前年比%
2015年累積販売台数では各社とも前年比増となっているものの、3月度は日産、ホンダ、マツダが前年比減に転じており、スバルが勢いを増しています。
また米国市場でこれまで長らく日産を抑えて5位を維持していたホンダがエアバッグ問題を背景に6位に後退、順位が入れ替わっている点も注目されます。
販売傾向をみるとラージクラスセダンのシェアが大きく減少、ミッドサイズ以上のSUVが伸びており、ピックアップトラックも依然シェアの上位を占めている状況。
トヨタではSUVの「RAV4」や「カローラ」系が好調、日産では「ローグ」や「セントラ」の販売が伸びています。
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