2007年に本田技術研究所にモデラーとして入社した椋本氏は、2010年の同研究所50周年を記念した新商品コンペでグランプリを獲得。
ホンダS660には、とくに走りの面で注目が集まっていますが、公募で若手のエンジニアを集い、ベテランの開発陣のサポートも当然ありながら作り上げられたという、ホンダらしいチャレンジングなクルマ作りであるのも注目。
今後もこうした若手の力をクルマ作りに活用していきたいと、峯川 尚専務執行役員も明言しています。
S2000に乗り続けている椋本氏は、まさに「若者のクルマ離れ」といわれる世代ど真ん中ですが、ミッドシップにこだわったS660は「痛快ハンドリングマシン」であり、同世代も含めた世の中に向けて「クルマって楽しんだぜ!」とまとめていました。
(文・写真/塚田勝弘)