「実用的で高品位なMPV」というキャラクターは変わらないとしながらも、スマートで躍動感あふれるフォルムが特徴で、従来型よりも薄くなったヘッドライトは3次元的な造形になり、キリッとしたフロントマスクを印象づけています。また、フォルクスワーゲンのMPV初のLEDヘッドランプをオプションで設定。
直線的な線や面が目を惹くサイドビュー、そしてリヤまわりは、真横から伸びたキャラクターラインが造形的な一体感を高め、そのキャラクターラインは、左右のテールライトクラスターの両端を結んでいて、その上にVWバッジが配置されています。
写真からもインパネの質感が向上しているのがうかがえますが、機能面の進化が大きく、「MirrorLink」を使うことでスマホ(Android)の機能が使えるようになったほか、Apple「CarPlay」や「Android Auto」にも対応しています。
エンジンは3種類の直噴ガソリン(110ps、150ps、180ps)と3種類の直噴ディーゼル(110ps、150ps、190ps)を設定し、ディーゼルエンジンは最大19%燃費を向上し、110psの1.6 TDIは7速DSGとの組み合わせで4.1L/100kmという燃費を達成。
ガソリンでは、150ps仕様の1.4 TSIが7速DSGとの組み合わせで5.4L/100kmを実現し、全車にアイドリングストップと回生ブレーキが採用されています。
シートアレンジでは、軽量化されたセカンドシートを折りたたむと、ラゲッジルームと完全にフラットなフロアが出現し、5 人乗車時でも天井まで使えば荷室容量は1040Lを確保し、5人乗車でもロングドライブに対応。
安全や快適装備では、自動ブレーキで10km/h以下になるまで減速させて、対向車線へのはみ出しにより起こる多重事故の危険を低減させるシステム「マルチコリジョンブレーキシステム」をはじめ、「アダプティブクルーズコントロール(ACC)」や「シティエマージェンシーブレーキ」を統合した「フロントアシスト」のほか、「渋滞アシスト」、「プロアクティブ・オキュパント・プロテクション」、「リヤトラフィックアラート付サイドアシスト」などが用意されています。
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(塚田勝弘)