同社は2013年から3年間に渡って工場新設を凍結しており、台数増を追わず、地道に生産体制を見直すなど、あえて「踊り場」を設けることで収益構造の改革に取組んで来た成果が結実。
2014年暦年の世界販売台数で首位のトヨタ(1,023万台)に僅か9万台差まで迫ったVWグループですが、営業利益率で見ると6%台に留まっており、10%を超えるトヨタグループにはまだまだ届きそうにないようです。
その背景には、傘下の「アウディ」や「ポルシェ」などの高収益ブランドに比べて主力のVWブランドの場合、モジュール戦略「MQB」に伴う生産/開発コストがここへ来て重荷になっていることがあるようです。
業界ではVWが2015年に販売台数でトヨタを抜く可能性が高いと見ているようですが、経済情勢で伸び悩みを見せる中国市場への依存度が高い事や新車販売が好調な米国に於けるシェアが2%程度と、トヨタの15%近いシェアに比べてかなり見劣りする状況。
収益性を含めた総合力で見た場合、地道に製造や販売で地盤を固めを図るトヨタの優勢は当分揺るぎそうにありません。
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