ポルシェ・カイエン・ターボSの受注を開始、価格は2235万円!

さて、911タルガ4 GTSとともに、北米国際オートショーでワールドプレミアされたカイエン・ターボSは2235万円という価値があるのでしょうか。

Cayenne Turbo S

最大の特徴は、エグゾーストマニホールドに統合されたターボチャージャーによる新しいエンジンチャージングコンセプトで、これにより最高出力は先代を20ps上回る570psで、最大トルクは先代から50Nm増強の800 Nm。

4.4LのV8 DOHCツインパワーターボを積むBMW X6Mは575ps/750Nmですから、X6Mに5ps及ばないものの、最大トルクは50Nmも分厚くなっています。

メルセデスのML63AMGは、5.5LのV8ツインターボを搭載し、557ps/700Nm。5.0Lエンジンにスーパーチャージャーを組み合わせるレンジローバー・オートバイオグラフィーは、510ps/625Nm。

このように、パワー、とくにトルク面で他を圧倒するカイエン・ターボSは、ほかにも新しいターボチャージャーがツインターボエンジンのレスポンスを向上させているのもニュース。

これだけの巨体が速すぎると、ボディコントロールや制動力が不安になりますが、そこはポルシェですから万全の構えです。

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「ポルシェ・セラミックコンポジット・ブレーキ(PCCB)」と、アクティブ制御によるロール抑制システムの「ポルシェ・ダイナミックシャーシ・コントロールシステム(PDCC)」のほか、ダイナミックな操縦性と安定性を高める「ポルシェ・トルク・ベクトリングプラス(PTV Plus)」、アクティブ制御4WDシステムの「ポルシェ・トラクション・マネージメントシステム(PTM)」を標準で用意。

Cayenne Turbo S

ニュルブルクリンクの北コースを7分59秒74で走り切るという「怪物」カイエン・ターボSは、異次元の速さという意味でSUVの新しいベンチマークを確立したといえるでしょう。

■俊足SUVのポルシェ・カイエンにターボSが登場!【北米国際自動車ショー2015】
https://clicccar.com/2015/01/15/288581/

■ポルシェ911タルガ4 GTSの予約受注をスタート、価格は2017万円!
https://clicccar.com/2015/01/23/290108/

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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