50年間リジッドだったリヤサスペンションは、ついにマルチリンク式独立懸架になり、四輪独立式サスペンションになったのも大きなトピックスで、ロワアームやナックルなどをアルミ製にしてバネ下重量の軽減が図られています。
ハンドリングはワイド化によりコーナリング時の安定性が増している感じがするのと、電動パワステに備わるドリフト補正機能、ステアリングの微小な振動などを打ち消す「アクティブニブルコントロール」などによりワイドなボディサイズの割に走行ラインがピタリと決まるのも好印象。
パワステのフィーリングを「ノーマル」、「スポーツ」、「コンフォート」の3種類から選べる機能も採用されています。
パワステの設定変更は「スポーツ」にすると手応えが増すのは想像どおりですが、「ノーマル」と「コンフォート」の差はあまり大きくなく、イザという時に「スポーツ」にして楽しむのがいいのかもしれません。
先述したようにマスタングらしい乗り心地を残しつつも、全体に洗練されたNVH性能はロングツーリングなどでも威力を発揮しそうなので、長距離をドライブするのも楽しそうな仕上がりといえそうです。
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(塚田勝弘)