「2016日産タイタンXD」の新型モデルは、老舗カミンズ製5.0L V8ターボディーゼルを搭載

ディーゼルだけでなく、V8とV6ガソリンも設定するそうですが、今回明らかになったのはこのディーゼルで、カミンズ社の新しい M2 2ステージターボシステムを初めて実用化し、高圧領域と低圧領域の間での緻密なバランスの確保により、ターボラグの低減に貢献するそうです。

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また、ロータリータービンコントロールにより安定したパフォーマンスを提供しつつ、排気ガス温度の調整を実現。

さらに、ボッシュ社のHPCR燃料システムを採用し、正確な燃料制御と燃焼行程ごとに複数の燃料噴射を実現しているそうで、燃費効率が高まり、ディーゼルエンジン特有の音を低減しています。ほかにも高性能でメンテナンスフリーの「Boschセラミックグロープラグ」によりディーゼルの課題である低温度下での素早いエンジンスタートを可能にしているのも見どころです。

大型ピックアップトラックは、力強い牽引力が魅力ですが、最大牽引力は12,000ポンド以上を実現し、最大積載量も2,000ポンドを確保しています。

増強された牽引力と積載量を活かすため、独自のフレームとシャーシを採用。日産が誇る耐久性の高いシャーシ設計を基にした新しいフルボックス型のラダーフレームは、広範囲で補強、強化され、「タイタンXD」の高い剛性を実現するなど、タフなフレームも自慢だそうです。

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残念ながら日本での発売はないでしょうが、原油安で大型車が売れまくっているアメリカ市場で同社がさらなる拡販を託した切り札なのは間違いないでしょう。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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