シトロエンC4ピカソとグランドC4ピカソは別モノ

当然ながら居住性も異なり、全高が40mm高いグランドC4ピカソの方が2列目の開放感は若干高い印象。また、両仕様ともに先代同様に3座独立式のセカンドシートを用意していますが、3人掛け時は日本のミニバンよりも快適ですが、逆に1人分の横幅はやや狭い印象です。

C4_GRAND_C4_PICASSO_07

7人乗りのサードシートは、ミニマムなシートサイズに加えて、座面の高さが不足気味ということもあり、乗降性を考えると非常用。2列目はシートスライドが可能なので、背もたれ裏に膝が当たらないようにすることも可能ではありますが、膝を抱えるような姿勢になることは変わりません。

C4_GRAND_C4_PICASSO_08C4_GRAND_C4_PICASSO_09

また、7人乗りは2列目と3列目、5人乗りは後席の床下格納が可能で、ヘッドレストを装着したまま床下格納できる美点は、プジョー5008と同様。

C4_GRAND_C4_PICASSO_10

ラゲッジの拡大は手間を考えると、1列少ないぶん2列シートの5人乗りの方が当然楽ですが、最大時の荷室容量は7人乗りが2181L、5人乗りは630Lと大きく異なります。

日本では7人乗りの比率が高くなりますし、イザという時のサードシートも確かに魅力ではありますが、独身の方やディンクスがスマートに5人乗りを選ぶという手もアリでしょう。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
続きを見る
閉じる