環七内回り。大和陸橋手前の光電管式ネズミ捕り。光電管ユニットを三角コーンを倒してカバーしています。午前10:30。
12月12日から13日にかけてのTV・新聞報道では、警視庁が警察署ごとの具体的な速度取り締まり情報をホームページで公開したニュースを大々的に扱いました。
●速度違反取締路線公表して取締りへ 警視庁(12月12日 12時37分 NHK NEWS WEB)
●速度取り締まり路線公表=ドライバーに安全運転促す—警視庁(時事通信 12月12日(金)18時18分配信)
●速度違反の重点取り締まり場所を公表 警視庁(2014年12月13日03時00分 朝日新聞デジタル)
「速度違反を重点的に取り締まる場所を、警視庁が初めてホームページで公表した。あえて取り締まる場所を知らせることで、注意を促し、重大事故が起きないようにするねらい。…」
ネットで「速度違反取締路線公表 警視庁」などのワードで検索をかければ、多数ヒットします。
しかし、ホームページでこうした情報公開を行ったのは警視庁だけではありません。
この報道は、警視庁の記者発表に基づくもので、東京=警視庁管内に限ったニュースになっていますが、実際には全国の警察が「速度違反の取り締まりを重点的に行う場所と時間を事前にすべて公表」しています。
全国的にこうした情報公開が行われたのには経緯があります。
2013年12月、「交通事故抑止に資する取締り・速度規制等の在り方 に関する有識者懇談会」が提言を出しました。その提言に基づき、警察庁が全国の警察に「国民に対して取締りの必要性や効果をちゃんと説明し、取締り管理の考え方についての情報発信」を行うよう通達し、その通達を受けて各都道府県警が「速度管理指針」を、全国で1100を超える警察署ごとに「速度取締指針」のホームページを作成したという次第です。
警視庁の「速度管理指針」(参考)都道府県警は概況を説明しています。
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kotu/sokudo_sisin/sokudo_sisin.htm
東京都・赤羽警察署の「速度取締指針」(参考)では所轄エリアの取り締まりを説明しています。
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kotu/sokudo_sisin/10/akabane_sokudo.pdf
北海道・帯広警察署の「速度取締指針」(参考)
http://www.obihiro-syo.police.pref.hokkaido.lg.jp/koutsu/26/sokudo.pdf
兵庫県・朝来/養父/美方警察署の「速度取締指針」(参考)
http://www.police.pref.hyogo.jp/seikatu/speedsisin/data/g18.pdf
気になるエリアがあれば、都道府県警の「速度管理指針」を押さえたうえで各警察署の「速度取締指針」を検索してみましょう。各警察所轄エリアの「速度取締指針」には、「重点路線、重点時間、区間、規制速度」等が表や地図になっていたりして、その指定理由が説明されています。
項目はほぼ同一ですが、都道府県警によって説明方法は多少違います(同一県警の各警察署の「速度取締指針」は基本同じフォーマットです)。
そこでは事故の発生件数や、走行速度が高いと事故被害が大きくなる等、各警察署管内での速度取り締まりの理由&必要性が解かれ、取り締まりの理解を深める(求める)ものになっています。通達に応えるものだから、当然ですね。