2012年2月に販売開始されたマツダCX-5は初のフルスカイアクティブテクノロジー搭載車として、大ヒット。日本カー・オブ・ザ・イヤーにも輝きました。
そのCX-5の初のマイナーチェンジが2015年の1月に行われることが発表されています。
マツダ車というと新車購入時の値引き額も大きいものの、中古車相場が他のメーカーに比べて値崩れしやすく、一度マツダ車に乗るとずっと乗り続けないとならない「マツダ地獄」と言われてきました。
そこで、登場からまもなく3年を迎えて、初のマイナーチェンジを行うCX-5と、ライバルとなる国産SUVの買い取り価格を調べてみました。
ライバル車として取り上げたのはトヨタハリアー、日産エクストレイル、ホンダCR-V、スバルフォレスターの4車種で、買い取り価格はCX-5が登場した2012年式(平成24年式)で算出しています。ホンダCR-Vを除いた3車種はこの約3年間の間にフルモデルチェンジを行っていますが、人気の高いSUVだけに影響はあまりないようです。
上の買取価格を見てわかるとおり、フルモデルチェンジを行ってもトヨタハリアーの残価率は60%を超えていて、相変わらず人気の高さはうかがえます。しかしそのハリアーの残価率を上回っているのがCX-5のクリーンディーゼル車で63.1〜66.4%を記録しています。さらにガソリン車も残価率60%を超えており、同じ現行型のCR-Vを大きく上回っています。そのほかのモデルも3年後の買取価格が55%以上と高めで、さすが人気の高いカテゴリーだといえます。
CX-5の新車時の値引きが20万円程度とこれまでのマツダ車に比べて小さかったこともあり、そして人気の高さも加わり、高い残価率をキープしています。この数字を見る限り、CX-5は「マツダ地獄」は当てはまらないといえるでしょう。
(萩原文博)