マキネン氏は歴代の三菱ランサーエボリューションをドライブし、1996〜1999年まで、4度の世界ラリー選手権(WRC)ドライバーズチャンピオンに輝いた伝説のドライバー。マツダ、日産、三菱、そしてスバルと、そのキャリアを日本車で積み重ねてきました。
全日本ラリー選手権は、南は九州、北は北海道と全国で争われる国内ラリー競技の最高峰。各県の舗装路/未舗装路を舞台に、ここ数年は年間9戦で争われています。現在はスバルWRX STIや三菱ランサーエボリューションⅩを筆頭に、トヨタ86、スバルBRZ、トヨタ・ヴィッツ、マツダ・デミオなど新旧さまざまなモデルで争われており、ギャラリーにとってもバラエティの多さは大きな楽しみのひとつとなっています。
今年8月のWRC第9戦ラリーフィンランドで、マキネン氏はモリゾウこと豊田章男トヨタ自動車社長とともに86を4WD化した「86X」で競技ステージを走行するサプライズを披露。
大きなニュースとして各モータースポーツメディアでも大々的に取り上げられました。異例の来日ということもあり、ラリーファンにとっては大きな注目を集めての開催となりました。 マキネン氏と豊田社長は今年の冬、北海道・網走でのスノートレーニングで初めて出会い意気投合。マキネン氏はフィンランドで豊田社長のドライビングレッスンを提案し、自らが経営するトミ・マキネン・レーシングで86を4WD化したマシンを製作。86Xはそれが実を結んだ結果のサプライズだったというわけなのです。
(CINQ サンク)