実は理由があった。どうしてベンツはライトを点けるのが早いのか?  

気がつけば、すっかり暗くなるのが早くなりましたね。ところで、薄暗い道でちょっと不思議に思ったことはありませんか? 

別に何も不思議じゃない?? まあそう言わず、道を走っているクルマをよーく見てください。何かに気が付きました?

そうです。薄暗いうちからライトをつけているクルマをメーカー別に分けると、メルセデス・ベンツがやたらと多いような気がしませんか? 比較的新しいベンツは、薄暗いというかほとんど暗くないうちからライトを点けている車両がほとんどなのです。

どうしてか? 実はちゃーんと理由があるんです。秘密はベンツのヘッドライトスイッチ。

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なにか気が付きました?

そう、なんということでしょう! 「オフ」がないんです。選択肢は「AUTO」もしくは「点灯」なので、ほとんどのユーザーは「AUTO」にしたまま乗っているのです。コストダウン? いいえ違います。

これはベンツの安全哲学のひとつで、ライトの点け忘れを防ぐ工夫なのです。

しかし、驚くのはここから。

ベンツの感度センサーはとても敏感で「AUTO」ではほとんど暗くならないうちからライトが付いてしまうのです。いや、点くようにしているのです。ヘッドライトを早めにつけているベンツがやたらと多い理由は、そこにあったのですよ。

それって欠陥?

この記事の著者

工藤貴宏 近影

工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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