出会い頭の事故ゼロへ!? 360度ビューをボルボが開発

360°-view technology key to Volvo Cars’ goal of no fatal accidents by 2020

このシステムは、4 年間の活動期間を経て本年12 月に終了するという「ノンヒット・カー・アンド・トラック」プロジェクトにおいて生まれたもので、乗用車および商用車の交通事故発生リスクの軽減を目標に、ボルボをはじめスウェーデンの複数の企業や機関が参加する産学共同プロジェクトが発足し、新技術の開発や既存技術の改良を実施。

「センサー・フュージョン」の開発で画期的なのが「360度ビュー」の実現で、車両のさまざまな所に設置された、多くのセンサーの情報を統合して利用するという、過去に例のないシステムです。

そのためデジタルカメラ、ミリ波レーダーや赤外線レーザー、GPS などの異なる情報を一元的に統合する、集中処理型フレームワーク「センサー・フュージョン」を開発。

「センサー・フュージョン」により、自車の周囲360 度の完全な視界が確保され、通常ではドライバーから死角となる、事故の発生につながる危険を発見することが可能になります。

しかも、このテクノロジーは既存の自動車用センサーを活用するため、近い将来の実用化が可能とのことで、実用化されれば出会い頭の事故が減少することが期待されます。

また、当然ながら自動運転も見据えた技術になっているのは間違いないでしょう。

■新型ボルボXC90に用意される世界初の安全装備「交差点ブレーキ」

https://clicccar.com/2014/08/10/264048/

■新型ボルボXC90に用意される世界初の安全装備「ランオフ・ロード・プロテクション」

https://clicccar.com/2014/08/09/264044/

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
続きを見る
閉じる