ルーテシアR.S.は2ペダルのDCTということも加えて、ブレーキも操作しやすく、トルクステアを感じるシーンもほとんどありません。AT限定免許の方でもスポーツモデル初心者でも安心してドライブできるのが魅力です。
一方の兄貴分であるメガーヌR.S.は、もっとハードな操作性と乗り味。現行型は先代よりも洗練されていますが、ルーテシアよりも当然ハイパワーであるだけより牙をむいている印象。
ニュルでの記録は量産FFモデルでは最速で、同モデルのベース車である「メガーヌ ルノー・スポール トロフィー」にオーリンズ製1ウェイアジャスタブルフロントダンパー、スピードライン製19インチブラックアロイホイール/ミシュラン・パイロットスポーツカップ2を加えた「トロフィーS」の3限定車を一挙に発売しています。
「メガーヌ ルノー・スポール トロフィー」の3モデルに共通するのは、「メガーヌ ルノー・スポール シャシーカップ」をベースに、5000回転以上でのトルクの落ち込みをこれまでより抑えるようチューニングが施されているのが特徴で、最高出力はカタログモデルの265psから273psまで向上しています。
エンジン特性の変更により、コーナリング中のシフト操作を減らすことが可能になり、コーナリングスピードを高めることに成功。
また、軽量なアクラポヴィッチ製チタンマフラーの採用も共通項です。
FF最速を記録した「トロフィーR」は、「トロフィーS」にコンポジットフロントスプリング、スピードライン製19インチレッドアロイホイールを採用し、さらに軽量化のために大胆にも2シーター化したスパルタンなモデル。
価格(限定台数)は、「メガーヌ ルノー・スポール トロフィー」が426万円(90台)、「トロフィーS」は477万円(60台)、ニュル最速バージョンの「トロフィーR」は499万円(60台)という設定です。
(塚田勝弘)