【YAMAHA World Tecnician GP 2014】ヤマハのバイクで競い合う!ただしレースじゃなく…

10月1日、静岡県磐田市のヤマハ本社に隣接するYTA(YAMAHA TECHNICAL ACADEMY)グローバル教育センターにて『第6回 ヤマハ・ワールド・テクニシャン・グランプリ2014』が開催されました。

女子作業 

このコンテストは、世界規模で展開されるヤマハ二輪車販売店に働くサービスメカニック(約33,000人)の技術向上を図り、ヤマハユーザーへより良いサービスを提供することを目的に、2002年から世界各地で開催されているものです。

数年に一度(ここのところ2年おき)、世界各国・地域の予選を勝ち抜いた優勝者を日本に集め、ヤマハ二輪車メカニックの『世界ナンバーワン』を決定するコンテストで、 第6回となる今大会は18の国・地域から20名が参加し、『整備知識(学科)』をはじめとし、『基本整備技術』や『故障診断』、『お客様対応』などの各項目を競い合いました。 具体的な審査ポイントとしては、身だしなみ(笑顔)やお客様(擬似接客の中で)への気配り、作業依頼時の問診(6W1H)、故障探究(実作業)のプロセスと結果、脱着時の部品や工具の取扱い(確実さ、丁寧さ)などが細かく採点されます。

優勝者作業②

今大会の優勝者はヤマハ・モーター・スペインから出場したトーマス・サンチェズ選手(26)。

遠い異国でのコンテストで、厳しい試験官の採点に加え、多くの見学ギャラリーに囲まれているにもかかわらず、焦らず慌てず的確に作業をすすめており、これぞまさしく彼のメカニックとしてのポテンシャルの高さを発揮していたのだと思われます。

女子接客②

また、今回はコンテスト始まって以来初の女性メカニックとして、ヤマハ・モーター・ベトナムからラー・ンゴック・タイエン選手が出場。

女性ならではの柔らかい接客対応(言葉はわかりませんが…)で場内のギャラリーを感心させると同時に、作業対象車に設定された故障個所(意地悪な設問)を次々とクリアし、結果としてCSアワードを獲得しました。

蛇足ではありますが、彼女がすべての作業を終わらせた瞬間のギャラリーからの「よくやった、おめでとう!」の拍手は今大会で一番大きかったように思います。

ヤマハ発動機では、「このコンテストを通じ、お客様の期待の一歩先を行くための高品位なサービスを全世界で目指していく」とのことです。

(廣瀬 賀津美)