待望のCクラスステーションワゴンが日本デビュー!

Cクラスが属するDセグメントのステーションワゴンは、BMW3シリーズツーリング、アウディA4アバント、ボルボV60などがあります。

C-Class_wagon_03ステーションワゴンですから積載性はもちろん、走りも求められるなど要求されるメニューは多く、狭い日本でも人気のカテゴリーといえるでしょう。

C-Class_wagon_02新型Cクラスステーションワゴンは、ボディシェルのアルミニウム使用率をこのクラスでは多い約半分まで高め、高張力鋼板などを随所に組み合わせた革新的な軽量高剛性アルミニウムのハイブリッドボディを採用。

先代と比べると、ホワイトボディで約75kgの軽量化を実現し、重心高の低下によるスポーティかつ俊敏なハンドリング、騒音や振動、ハーシュネスなどの最適化により高い静粛性を獲得。

さらに、動力性能をまったく犠牲にすることなく燃費を最大20%以上向上するなど、数多くのメリットを享受できます。

ワゴン同様に、新型Cクラスステーションワゴンも俊敏性である「アジリティ」を追求し、セダン同様に大きく貢献するのが新開発の4リンク式フロントサスペンション。

4リンク式の採用によりキャンバー角の自由なセッティングが可能で、コーナリング時のグリップが大幅に向上し、俊敏な走りを実現しています。

リヤは伝統のマルチリンクサスペンションを進化させた5本のリンクによる独立懸架式で、直進安定性の高さに寄与。

サスペンションはセダン同様、「AGILITY(アジリティ) CONTROL(コントロール)サスペンション」、「スポーツサスペンション」、「AIRMATIC(エアマティック)サスペンション」の3種類をグレードごとに装着しています。

エンジンは、新開発の1.6Lと2.0Lの直列4気筒BlueDIRECTターボエンジンを搭載。2.0Lは世界で初めて実用化した成層燃焼リーンバーン、ターボチャージャー、EGR(排ガス再循環装置)の組み合わせにより、ゆとりある動力性能と高い環境性能が自慢で、注目点のひとつでもあります。

そのほか、ステアリングアシスト付「ディストロニック・プラス」、「BASプラス(飛び出し検知機能付ブレーキアシスト・プラス)」、「PRE-SAFEブレーキ(歩行者検知機能付)、「リヤCPA(被害軽減ブレーキ付後方衝突警告システム)、「アクティブレーンキーピングアシスト」、「アダプティブハイビームアシスト・プラス」からなる「インテリジェントドライブ」を設定するなど、安全装備の先進性と多彩さはクラストップレベル。

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気になる荷室容量ですが、最大積載時の容量は1490L(後席より後方の容量は20L向上の470L)と、先代を25L上回っていますが、大きく容量を高めるよりも使い勝手を重視しています。

後席の分割比率は先代の「2:1」から 「40:20:40」になり、後席に2人座っていても長尺物の積載が可能に。

背もたれもボタンひとつでロックが解除され、前方に倒せる電動機能が備わりますから力いらずで、フラットなまま拡大することができます。

ほかにも後席やラゲッジルームへの外からの視線と日差しを遮断し、外光の眩しさや室内の温度上昇を抑え快適性を高めるプライバシーガラスと、テールゲートを運転席やエレクトロニックキーのスイッチで自動的に開閉できるほか、ゲート部のスイッチでも自動的に閉めることができる「EASY PACK自動開閉テールゲート」を標準装備。

さらに、「C200ステーションワゴン・スポーツ(本革仕様)」と「C250ステーションワゴン・スポーツ」には、両手がふさがっているときでも、リヤバンパー下に足を近づけることでセンサーが感知し、手を使わずにリヤゲートを開閉できるハンズフリーアクセスを搭載しています。

価格帯は「C180ステーションワゴン」の442万円〜「C250ステーションワゴン・スポーツ」の724万円。

人気グレードになると予想される「C180ステーションワゴン・アバンギャルド」は528万円、「C200ステーションワゴン・アバンギャルド」は559万円という設定になっています。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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