SUV離れしたBMW X4の豪快な走りっぷり【BMW X4 試乗記01】

今回の試乗車は「M Sport」のみで、今回乗ったのは「X4 xDrive35i M Sport」。標準車のタイヤサイズは19インチですが、こちらはフロント245/40R20、リヤ275/35R20という大径タイヤを装着。

BMW X4_058プレス試乗会が開催された箱根のホテルは、別荘地(私道?)にあるためか、かなり舗装が荒れていて、どんなクルマで走ってもかなり揺すられる路面ではあるのですが、それにしても前後左右にかなり揺すられます。

BMW X4_016路面が良くなればかなり落ち着いた乗り味になりますが、それでもこのタイヤサイズに加えて、ピレリの「P ZERO」というハイパワー車向け、しかもランフラット、さらに「M Sport」専用スポーツサスペンションという条件が揃えば推して知るべし、ハードな乗り味になります。

そうはいっても、おそらく「M Sport」を選ぶ人は重々承知なはずで、それよりも走りっぷりが気になるはず。

BMW X4_006 306ps/5800rpm、400Nm/1200-5000rpmを誇る直6は、1.9tもの巨体を軽々と加速させるだけでなく、「シルキー6」にふさわしい滑らかな回転フィールを披露。

しかも、ZF製8速スポーツATの完成度は非常に高く、Dレンジなら存在を感じさせないほどスムーズで、マニュアルモードにすればダイレクト感が増すというATの傑作品といえるもの。

最もBMWらしさを感じさせるのは「ドライビング・パフォーマンス・コントロール」を「スポーツ」モード以上にした時で、ステアリングとエンジンレスポンスが一気に高まり、排気音も勇ましくなりますから、「ECO PRO」からこの状態にすると、同じエンジンとは思えないほどの変貌ぶり。

個人的にはこうした可変電子デバイスはなくてもいいかな、と思いますが、街中ではECO PROで走って、イザ! というときは確かに楽しめます。

■BMW X4発表! スポーツ・アクティビティ・ビークル第2弾
https://clicccar.com/2014/08/25/265344/

■日本に最適! BMW X4の魅力5つ
https://clicccar.com/2014/03/20/249664/

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
続きを見る
閉じる